関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis)**は、自己免疫疾患の一つで、主に関節に慢性的な炎症を引き起こす病気です。
体の免疫系が誤って自身の関節組織を攻撃することで、関節の腫れ、痛み、こわばり、変形が生じます。 主な特徴と症状 • 対称性の関節炎: 両手、両足など、左右対称に複数の関節に症状が現れることが多いです。
• 関節のこわばり: 朝起きたときや長時間動かさなかった後に関節が硬く感じることが多く、これを「朝のこわばり」と呼びます。
• 腫れと痛み: 関節が腫れ、触れると痛むことがあります。また、温かく感じることもあります。
• 全身症状:疲労感、発熱、体重減少などの全身的な症状が現れることもあります。 原因 関節リウマチの正確な原因は不明ですが、以下のような要因が考えられています。
遺伝的要因: 家族が罹患していると発症リスクが高まることがあります。
1. 免疫系の異常: 免疫システムが誤って自身の組織を攻撃することが原因とされています。
2. 環境要因: 喫煙、感染症、ホルモンの変動なども影響を与える可能性があります。 治療 関節リウマチの治療において、鍼灸は痛みやこわばりの軽減、炎症の抑制、全身のバランス改善を目的とした補完的な治療法として利用されることがあります。
特に、以下の経穴(ツボ)は関節リウマチの症状緩和に効果があるとされています。
1. 合谷(ごうこく)
• 場所: 手の甲、人差し指と親指の骨が交わる部分のやや人差し指側のくぼみ。
• 効能: 気血の流れを調整し、痛みや炎症を和らげる効果があるとされています。特に手の関節痛に効果的です。
2. 曲池(きょくち)
• 場所: 肘を曲げた時にできるシワの外側端。
• 効能: 手や腕の痛み、炎症を緩和します。また、全身のエネルギー循環を促進する効果もあります。
3. 足三里(あしさんり)
• 場所: 膝の外側、膝蓋骨(ひざのお皿)の下から指4本分下がったところ。
• 効能: 免疫力を高め、痛みを和らげる作用があります。関節炎全般に効果的です。
4. 三陰交(さんいんこう)
• 場所: 内くるぶしの上、脛骨の後ろ、指3本分上の部分。
• 効能: 血液循環を改善し、炎症を抑える効果があります。特に足の関節痛に効果的です。
5. 陽陵泉(ようりょうせん)
• 場所: 膝の外側、脛骨の頭のすぐ下、外くるぶし側。
• 効能: 脚部の痛みやこわばりを緩和し、気血の循環を促します。
6. 大椎(だいつい)
• 場所: 首の付け根の一番突出している骨(第7頸椎)の下。
• 効能: 免疫力を高め、全身の炎症反応を和らげる効果があります。
7. 太渓(たいけい)
• 場所: 内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ。
• 効能: 腎のエネルギーを強化し、全身のバランスを整えることで、慢性的な痛みの改善を図ります。
生活習慣の改善
• 適度な運動: 筋力と柔軟性を維持するために、関節に負担をかけない運動(ウォーキング、水中運動など)を取り入れることが有効です。
• 禁煙: 喫煙はリウマチのリスクを高めるため、禁煙が推奨されます。
まとめ
関節リウマチの症状緩和には、薬物療法と並行して鍼灸治療を取り入れることで、痛みや炎症を効果的に抑えることができます。
ただし、鍼灸は専門の鍼灸師による診断と治療が必要で、過度な刺激を避けることが大切です。
鍼灸を検討する場合は、医師と相談して適切な治療計画を立てましょう。
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