【腱板断裂】この言葉を耳にされたことがありますか?

【腱板断裂】この言葉を耳にされたことがありますか?

腱板とは肩の安定化に重要とされる筋肉のことです。
腱板断裂は読んで字のごとく肩の筋肉が断裂してしまうケガのことを指しますが文字から見てもすごく痛そうですよね。でも実際は全く痛くない上に機能にも全く問題ない場合があります。
今日はそんな不思議なケガ、腱板断裂についてお話していこうと思います。

腱板断裂は、原因によって大きく以下の3つに分類できます。
1. 外傷性断裂:
• 転倒やスポーツなどによる強い衝撃が原因で腱板が断裂するもの。
• 比較的若い年齢層に多く見られ、断裂の程度も大きいことが多い。

 


2. 変性断裂:
• 加齢に伴う腱板の変性や、長年の肩の酷使が原因で徐々に腱板が断裂していくもの。
• 中高年層に多く見られ、断裂の程度は部分断裂から完全断裂まで様々。

 


3. 混合性断裂:
• 外傷と変性の両方の要因が複合的に関与して発生する断裂。
• 例えば、変性により弱くなった腱板に、軽微な外力が加わることで断裂に至るケースがこれに当たります。

 


以上をまとめてもっと簡単にいうとケガをする明確な原因があったのかどうかがカギになります。
前述した無症候性の痛みも可動域制限も出ないものの多くは2の変性断裂となり、高齢者の3人に1人は腱板断裂をしているという報告もあるほど珍しくないケガです。
一方で外傷性は前述の通り転倒やスポーツなどによる強い衝撃が原因でおこるので痛みが強く出ることが多いです。

 


腱板断裂が起こる原因には実は喫煙があります。これは血流の低下が原因で組織の回復力が低下し起こるのですが、なんと喫煙者の腱板損傷リスクは1.4~2倍も高くなるとの報告もあります。

 


ほかにも腱板断裂の起こる前段階として腱板が骨のすきまに挟まれてしまうインピンジメントというものがあります。
ここでインピンジメントが起こっていないかを簡単にセルフチェックする方法をお伝えしますので一緒にやってみましょう!
① まず座っていても立った状態でも構いませんので姿勢を正してください。
② 次に腕を耳につくまで外側から上げていきます。
たったこれだけです!

 


腕の角度が大体60~120°の間でのみ痛みが出て、それ以外の角度では痛くないとインピンジメントの可能性がありますので一度当院へご相談ください。
このインピンジメントや腱板の断裂・損傷が起きやすい方の共通の特徴として背中や腰が丸まってしまっているとそのリスクが上がるといわれています。
いわゆる猫背ですね。
現代人はデスクワークなどで猫背になりやすくこういった姿勢は肩にかかるストレスを増加させてしまいますので注意が必要です。
ぜひ下記のことを意識してセルフケアをして予防を行いましょう。

 


1. 正しい姿勢の維持:
• 猫背などの不良姿勢は肩甲骨の動きを妨げ、肩への負担を増加させます。
• 背筋を伸ばし、肩甲骨を意識して胸を張るように心がけましょう。

 


2. 適度な運動:
• ウォーキングや水泳など全身運動は、肩周りの血行を促進し、筋肉や腱の柔軟性を保ちます。
• 肩甲骨を動かすストレッチやエクササイズも◎。

 


3. 肩甲骨のストレッチ:
肩甲骨を意識的に動かすストレッチで可動域を改善しリスクを下げましょう。
• 肩を大きく回す
• 肩甲骨を内側に寄せる
• 肩甲骨を上下に動かす

 


4. ものを持つ時の注意:
• 重い物を持ち上げる際には、膝を曲げて腰を落とし、肩に負担がかかりすぎないように注意しましょう。
• 重すぎる物は避け、可能であれば誰かに手伝ってもらうようにしましょう。

 


5. 作業環境の見直し:
• 長時間のデスクワークや同じ姿勢での作業は、肩への負担を増加させます。
• 作業環境を見直し、適切な高さの椅子や机を使用し、定期的に休憩やストレッチなど運動を挟むようにしましょう。

 


6. 禁煙:
• 前述したように喫煙は腱板の血流を悪化させ、腱組織の修復能力を低下させるため、禁煙をしましょう。

 


7. 食事の見直し:
• バランスの取れた食事を心がけ、腱の材料となるタンパク質、腱の合成を促進するビタミンC、血行を促進するビタミンEなどを積極的に摂取しましょう。
これらのセルフケアを継続することで、腱板断裂やインピンジメントのリスクを下げることができます。

 


ここからは今このブログを見ていただいているあなたや周りの方で今まで出てきた腱板断裂や損傷、インピンジメント症候群と診断された方や原因はわからないけど肩が上がらないなどの症状でお困りの方向けの情報ですので是非ご覧ください!

 


腱板には4種類の筋肉があり肩甲骨から肩の上腕骨という骨の頭の部分である上腕骨頭の前、後、上の三方向を包み込むように付着し最初にお伝えしたように肩の安定性に大きく関わります。


この4つの筋肉のどこかに問題が出ると肩の動きが制限されたり、安定性の低下を引き起こしたりします。
例えば、もっともよく断裂を起こすのは棘上筋という筋肉で、肩を外側から耳に向けてあげていく外転という動きに関与する筋肉です。この筋肉が断裂するとすぐにこの外転という動きが全く不能になるのか?というとそういうわけではありません。
腱板以外にこの動きを行う筋肉があるということもありますが、腱板はそれぞれが靭帯のような組織で連結されているためほかの3つの筋肉が機能する状態であればその能力を補填することができます。
なので、4つのうちどれか1つの筋肉が断裂した状態でもほかの3つの筋肉の機能をさらに鍛えることが重要となります。

  


具体的な方法については状態を確認しないでお伝えしてしまうと悪化してしまう可能性もありますのであえてここではお伝えしません。
ここで皆様にお伝えしたいのはお悩みを諦めてしまわなければ解決する方法が見つかるかもしれないということです。

 


筋肉が切れてしまってはもう肩動かないだろうと思ってしまいますよね。これまでお伝えしてきたとおり意外とそうでもない場合もあります。
諦めてしまう前にもう一度だけやわらぎBODYコンディショニング鍼灸整骨院と一緒に一歩踏み出してみませんか?

 

 

やわらぎBODYコンディショニング鍼灸整骨院

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